コンクール紹介(主旨)

ガスパール・カサド国際チェロ・コンクールは、20世紀の偉大なチェリスト、ガスパール・カサド氏(1897-1966)の名を冠したコンクールです。
1969年、妻で日本人ピアニストの草分け的存在であった原智恵子さん(1914-2001)がイタリア・フィレンツェで主宰して始まり、ミッシャ・マイスキー氏や上村昇氏、向山佳絵子氏など数多くの世界的なチェリストを輩出してきました。

しかし、1990年に原さんが体調を崩して日本に帰国することとなり、第10回の開催をもって中断してしまいました。原さんは、帰国後も日本でのコンクール復活を夢見て活動を続けていましたが、2001年に帰らぬ人となってしまいます。
その遺志を受け継いだ八王子の市民有志が、市民準備会を立上げ、紆余曲折がありながらも、2006年11月、16年の時を越えて開催することができました。

「ガスパール・カサド国際チェロ・コンクールin八王子」は、立ち上がりの経緯もあり、運営も市民が中心となって行われる世界でも極めて稀なコンクールです。
本コンクールの主催団体である「ガスパール・カサド国際チェロ・コンクール実行委員会」は、コンクール復活のために市民が組織したNPO法人チェロ・コンサートコミュニティーを中心に、八王子市、(財)八王子市学園都市文化ふれあい財団、市民有識者により構成されています。

「誇れる街のシンボル」として、コンクールを開催し、名実共に「市民の育むコンクール」「若手チェリストの登竜門」となるよう更なる発展に努めています。

関連事業紹介

本コンクールの開催にあたっては、市民への周知事業を多数実施しております。また、若手チェリストの育成や、コンクールを通じた街づくりも実践し、市民が育む国際コンクールを目指しています。以下は、活動の一例をご紹介します。

アウトリーチコンサート
クラシック音楽を身近に感じてもらおうと、八王子市内などの小中学校でコンサートを開催しています。子どもたちに生演奏を聴いてもらい、演奏家がチェロなどの楽器についてわかりやすく解説するなどし、2005年から約70校で行いました。
チェロ演奏体験
実際にチェロに触れてもらい、クラシック音楽やチェロに興味を持ってもらうことを目的に各種イベント会場などで開催しています。市民ボランティアがインストラクター役を務め、毎回約200人の方が体験し、これまで約3,000人に体験証書を発行しています。
チェロを愛する若きチェリストによる交流コンサート
教室や学校、技量や経験を超え、チェロを習っている25歳までの若者同士のつながりを生むため、年に1度交流コンサートを開催しています。

日程表

第1予選
11/22(金)-11/24(日)
第2予選
11/25(月)-11/27(水)
本選
11/30(土)
表彰式・披露演奏会
12/1(日)
  • チェロを愛する若きチェリストによる交流コンサート 過去の出場者
  • チェロを愛する若きチェリストによる交流コンサート 今年度開催情報